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かわいいふたり

2人で飲みに行って清本に告白されて、そのままなんとなく付き合うようになった。
付き合うようになって今まで知らなかった、お互いのことを知っていく。

初めてここに来た雄根はきれいに整った清本の部屋をもの珍しげに見回した。
そして座るなり、コーヒーを出された。香りからしてインスタントではない。
しかしカップの中身はブラックコーヒーだ。雄根はブラックは飲めないので
眉をしかめながらちびちびと舐める様に飲むしかない。
「あ、熱かったか」
「いや、それもあっけど…にげぇ…」
インスタントではないからより苦味がきつい。
「ああ悪い」
そう言って清本は台所に立つとぬるめの牛乳と砂糖を持って戻ってきた。
「俺、ブラックだから砂糖入れないんだわ」
小さなコーヒーカップ(エスプレッソ用らしい)に砂糖が入っている。
自分のコーヒーにぬるい牛乳と砂糖を入れて満足そうな雄根に清本は苦笑するしかなかった。

その日の夕食は清本が自分の手料理を振舞い、その礼を兼ねて今度は雄根がカフェオレを入れた。
清本はカフェオレはあまり好みではないが黙って一口飲む。
…まずくはないが甘い…
「わりい、甘かったか」
「……うん」
「コーヒー足していい?」
どうも味覚は全く違うらしい。それでもこうして付き合っていく内にお互いのことを覚えていくんだなーと2人は思った。




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「これ、剥くのか?」
いつものように清本が夕食を作っていると今まで見ているだけだった雄根が洗ったばかりのジャガイモを手に取る。
「・・・ おう」
返事をしながらもなんとなく清本は嫌な予感がした。しかしまあ小学校の家庭科レベルのことだし1人暮らししているのだからそのくらいは出来るだろう。

それなのに剥き始めて少しすると妙な感じの空気が流れてくる。張り詰めたような痛い空気が。
清本はあえて雄根を見ないようにしていたが雄根の

「いちっ」
と言う声に作業の手を止める。

「清ー・・・手ぇ切ったー・・・」
「はいはい、見してみ」
情けない声を出す雄根を軽く流しながらも傷を見てやる。
「そんなに深くねーから、舐めときゃ治るって」
清本はぱくっと雄根の指を口に入れ、舌で傷をなぞる。
「・・・いっ」
雄根は痛みにびくりとする。
「いてーよ」
「うるせーよ」
清本は顔をしかめながら返す。
「まじぃ・・・血とジャガイモが・・・」
「うまい訳ねぇだろ」
しかしあまりにも清本が顔をしかめたいるから雄根も自分の指を舐めてみる。
「うわ、まっじぃ」
血の鉄臭さと生のジャガイモの青臭さがなんともいえない。雄根はすぐに蛇口をひねって血を洗い流す。
「清。バンソーコーくれよ」
清本は台所に置いてある救急箱からバンソーコーを出して貼りやすいように剥がしてやる。
雄根は受け取ってバンソーコーを巻こうとするが粘着がある為やりにくそうにしている。清本が手を貸してやる。
清本にバンソーコーを貼って貰いながら雄根は2人のやりかけの料理を眺める。
「終わりそうにねーなあ・・・早くやっちゃおうぜ。腹も減ったし」
「まだやるのか!?」
「何だよ」
「も、もういいからっやめとけっ」
「んだよ。大丈夫だって、こんくれー」
いや、違うそっちじゃなくて!
痛い思いしても懲りてはいないらしい。
清本は雄根が剥いたままのジャガイモ、血がついたジャガイモが気になって仕方がない。ああー!早くしないと茶色くなる!続けさせるのもまずいし、ジャガイモが!混乱した清本はつい。

「・・・じゃ タマネギ剥いて・・・」

と言ってしまった・・・

雄根がタマネギを剥いている間に清本は雄根の剥きかけのジャガイモを剥く。もちろん雄根の血が付いたジャガイモも処理した。

「終わったー」
「じゃ半分に切って」

とそれから雄根が妙に静かな感じになったから気になって見てみると
「・・・・・」
雄根はタマネギで泣いていた。
たかが数個のタマネギを半分に切っただけなのにもうぼろぼろと泣いている。

「お前なあ・・・・・」
手伝ってくれるのはいい。でも何も頼めばいいんだ?
「なんか傷にしみるー」
「バンソーコーとって手洗え。ツライだろ」
雄根は言われた通りにもう一度バンソーコーを外して手を洗った。清本はさっきと同じようにバンソーコーを貼ってやる。
「あとちっとで終わるから座ってろ」
「最後までやる」
まだタマネギ効果でぐずぐずしながら雄根が言う。なかなか収まらない。

「・・・・・・」
タマネギのせいなのはわかっている。しかしこんなにぼろぼろと泣いている雄根を見ていると妙な気持ちになる。
あまりにも有り得ない状況にどきどきと胸の鼓動がおかしい。

動揺を抑えようと一度こぶしを握る。そして意識して力を抜く。
「まだ いてえ?」
「・・・んー・・・もう大分治った」
雄根がまだ残った涙を乱暴な仕草で拭う。もう普段の雄根に戻り始めている。
「もういいから座ってろ。もう終わるから」
こんな状況では動揺してしまっていつまでも終わらない。
なんとか雄根に大人しく座っていて貰わないといけない。自分の為に。
もう腹も減ってきたし。
色々なことも食欲にすりかえてしまうことにする。
「その手じゃ無理だって。試合にもよくねぇし。後でちゃんと手当てするから大人しくしてろ」
「う」
野球のことを出されたら雄根は何も言えなくなる。
ここで野球のことを出すのは少しフェアじゃないとは思い、少しうしろめいたい。それでもどうして今日手伝う気になったのかくらいは聞いておきたくなった。
「なんで手伝う気になったんだ?」
「楽しそうだったから」
「・・・ふーん・・・」
そこで何かかわいいことを言ってくれるんじゃないかと期待していただけにがっくりする。そんな清本を妙だなと思いながらも清本から離れ、台所の椅子に座る。

それから雄根は何も言わずに清本が手際よく料理を仕上げていくのを見ていた。


ごたついていて少し遅い夕食を食べながら会話をする。
「なあ。今度は俺がメシ作っていい?」
「それ無理だから」
それだけは避けたい清本は一言で済ませる。
珍しくはっきり言う清本に雄根が押される。更に今日の状態を思い出して反論が出来ない。

「じゃ手伝うならいいか?」
少し大人しくそう聞く雄根に何故かさっき、タマネギで泣いていた雄根を思い出してしまう。
「・・・・おう」
なんでそう言ってしまうのだろう。結局は自分が面倒なのに。
「あ、そうだ」
今度はなんだよ!と清本は身構えてしまう。
「今度あれ買いに行こうぜ」
「あれ?」
「ほら、家庭科の時とかに使った・・・皮剥くやつ」
「あー・・・あれね」
凄く前のことなので思い出すのが大変だったが理解することは出来た。
そんなものが必要になるとは思わなかったけど・・・
呆れながら雄根を見ると笑いかけるからまた負けてしまった。

まあ・・・いいか。2人でこんな時間を過ごすのも悪くないし。・・・それにタマネギでもない限り雄根が涙を浮かべて自分を見るなんて有り得ないし。

もしかしたら料理を覚えてくれて自分もラクできたりするかも知れないし。

そんなことはずっとずーっと後になるか来ないんだろうけど。
とりあえず今は期待することにする



お題 melt(master:紺)

恋人同士に10のお題


のだめカンタービレ(#0)キャラクターBOOK
講談社
二ノ宮 知子(著)
発売日:2005-10-28
おすすめ度:3.71


この話は「のだめ」読んでて思いつきましたー
料理が出来ないのだめの手伝いを阻止するために千秋が~「きっちり~度のお湯をわかせ」と言いその間に自分が調理を全て済ましてしまったり。
後、バレンタインに上手にチョコレートケーキを作ったのだめが「ダダダダーン・・・」と千秋の前で落としてしまい、それをスプーンですくい上げて「味は保障しまス」と千秋に渡すのだが「自分で食えー!」とスプーンを口に突っ込まれてしまうという・・・

妄想はどこから来るのかわかりません・・・(すみません)


ここのところかなりしんどい試合で雄根は何も考えられないまま神童に自宅に連れて行かれる。
そしていつも居間で寝てしまう。神童も溜息をつきながらも肩を冷やすからと雄根を揺さぶって起こそうとする。

「んー・・・・」
揺さぶられ、バランスを崩す雄根に自分の肘の状態も忘れて手を伸ばす。
こんな状態で倒れたら肩をぶつけるかも知れない。

雄根を捕まえたのはいいが肘に痛みが走り、支えきれずに雄根の下敷きになってしまう。

「・・・・どあほが・・・」
痛みに顔をしかめながらも雄根の肩を確認する。自分の上にいるところから多分大丈夫だろう。ほっと息を吐いて今度は自分の肘を確かめる。さらに痛めた感じはしない。

雄根はこの状況でも起きる気配がない。それだけ疲れているという事だろうが。

雄根の頭を撫でてやるとさらさらの感触が心地よい。ふと頬に雄根の肩が触れた。やっぱり熱く、熱を持っている。
押しのけてそこから出ようとしたがここまでして庇ってやった肩を乱暴に扱うのも面白くない。
「しょーがないの・・・」
なんとか雄根を抱え込んで起き上がる。そしてゆっくりと仰向けにさせる。
アイシングをするか悩んだがこっちも疲れていて途中で力尽きるのは目に見えている。部屋の隅に置きっぱなしになっている湿布を貼りなおすことにする。
雄根のシャツのボタンを外し、腕までずらす。そして一体何枚貼ってあるのか解らない湿布を一枚一枚剥がす。面倒すぎる。
何とか一気に外せないものかと考えはするが疲れていて考えはまとまらない。結局一枚一枚剥がしている。微妙に生暖かくて気持ち悪いし、なんでこんなことをしてやっているのかと考えてしまう。

それからどのくらい時間がたったのかは解らないがとりあえずは剥がし終わった。しかし今度は貼り方に悩む。同じように貼ればいいのだろうか?
こうやって貼ったところで本当に効果があるのか?湿布の上に湿布があったし。
そこまで考えた時ふっと視界が無くなった。

一瞬意識が無くなったらしい。慌てて顔を上げる。考えるのはかえって時間がかかるしこのまま寝てしまいかねない。もう何も考えずに湿布を剥がす前と同じ様に貼っていく。
湿布の匂いもここ数日で気にならなくなってきている。自分の匂いなのか雄根の匂いなのかも解らない。

元通りに直して雄根に毛布をかけてやる。部屋の電気を消すと窓から明かりが入るのに顔を上げる。見事に丸い満月が見えた。
こんな満月の夜に湿布まみれの2人。こんなに無防備でいる相手も自分も消毒液臭くて。なんて色気のないことだろう。普通なら興ざめだ。それなのに気分は悪くない。

今はそれでいい。雄根が自分ををまるで意識していないとしても。

少なくとも自分の横で眠っているのだから。


お題 SPOON(master:さちすけ)




このあたりの話です。付き合ってるかどうかは想像してみて下さい(笑)




ここから送ると文字化けするー!!

だから外します!

こんちきしょー

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幅をとるのでスクロールバーをつけましたー

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プラグインカテゴリー1に設定したものにだけ付きます。

BBSで教えて戴きましたーありがとうございました!

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